平成21年12月19日〜27

2次強化合宿・野沢温泉村

野沢温泉村上の平コースにて
野沢温泉スキー場上ノ平コースにて

今年も野沢には雪がたっぷりあった。

  今年も長野県野沢温泉村で山梨県スキー連盟ノルディック部第2次強化合宿を行いました。期間は平成21年12月19日から27日までで、参加者は成年選手2名、高校生選手14名、コーチ3名、顧問の先生4名、総勢23名でした。合宿直前に野沢温泉では大雪が降り、初日は日影ゲレンデで滑降練習をすることができました。
 2日目からはゴンドラに乗って上ノ平ゲレンデへ登り、整備された上ノ平クロスカントリーコースで練習しました。

初日は日影ゲレンデで滑降練習
雪と格闘する。
上ノ平コースで朝の体操
さあ、今日も元気に行くぞ〜 やっぱりクラシカル走法が基本だよね。 今日のおかず、何かな。

  12月24日からは南原クロスカントリーコースがオープンし、ゴンドラに乗らなくても練習ができるようになりました。ゴンドラ代の出費がなくなったので、選手にとっては喜ばしいことです。それに、昼休みは宿舎に帰ってゆっくり休めるので、より充実した練習ができるようになりました。今後も年末合宿は、雪不足の心配がいらない野沢温泉村になると思います。

天気が悪くなってきた。
霧が出てきたぞ、みんな、遅れるな。
わ〜、クラッシュ!
宿舎の地下でワックシングに励む。
高校総体、リレーは僕たちにまかせて。
先輩、コースはどこ行ったらいいですか。

 2次合宿では初心者が多いので、はじめはスキーコースで練習するときのマナーやルールから教えて、スキー用具の取り扱い方、ワックステクニックなどを指導します。そしてスキーフォームの基本練習から徐々に滑走距離を伸ばして、持久的トレーニングに移行していきます。
  12月26日にはクラシカル走法でのタイムレース、そして最終日27日にはパシュート方式によるフリー走法でのタイムレースを実施しました。予定では最終日は自由練習にしようと考えていたのですが、 「タイムレースのために僕たち合宿で頑張ってきたので、フリー走法でもタイムレースやってください。」と、選手からの強い要望があったので実施しました。今年の高校生は、練習に対して積極的です。よい傾向だと思います。県高校総体や国体予選を控えているので、眼差しは真剣でした。将来が頼もしく感じます。

クロカンって、意外と奥が深いな。
さあ、コーチの話をよく聞いて。 スキーに乗ることを意識して。
滑らせるって快感だね。
小川コーチのワンポイントレッスン
これからスプリントリレーをやろう。

一生懸命やれば、好きになる。

 今回の合宿に参加された選手の皆さんは、必ずしも始めからクロスカントリースキーが好きだった人ばかりではないと思います。クロスカントリースキーという競技があることすら知らないで、スキー部に入部された方も、けっこういるのではないでしょうか。
  初めて雪の上で細くて長い、そしてエッジのきかないクロスカントリースキーの板を履いたとき、なんと心細く感じたことでしょう。ワックスを間違えるとスリップしてぜんぜん登れなかったり、逆に雪がスキーの裏に下駄のようにくっついて全く滑らなくなったり、とにかくひじょうに精神的ストレスのたまる競技です。そのうえ、走ってみると陸上競技の長距離走よりも苦しい。かなり苦しい。それは足だけでなく、上半身の筋肉も使うからです。そして下りでは、アルペンスキーよりも難しい。そうです、エッジがないのです。雪の上のマラソンかと思っていたら、下りでは時速40qを超え、けっこう怖い。イーブンペースで走るマラソンとはぜんぜんスピード感が違う。
 初めて合宿に参加された皆さんは、戸惑うことばかりだと思います。こんな状況で、はじめからクロスカントリースキーが好きになれるわけがありません。でも、ちょっと我慢して続けてみてください。初めはあまり好きではなかったけど、一生懸命やっているうちに好きになることって、よくあると思うのです。勉強にたとえれば、数学などにはよくあることではないでしょうか。
 クロスカントリースキーは世間では馴染みの薄いスポーツですが、やってみると奥の深いスポーツです。まずは一生懸命練習してみてください。それでも好きになれなかったら、また別のスポーツをするのもいいでしょう。勉強でも仕事でも、一生懸命やれば、気が付くと好きで好きでたまらなくなっているものです。 好きになれば、競技成績も自然と上がっていきます。さあ、人生をもっともっと楽しみましょう。

(中安 強化コーチ)

高校生の練習を見守る成年チーム。

タイムレースは全力を出し切ること。

先生、僕の滑り、どうだった?
これが自慢の今年のニューモデル。

疲れて、もう立ち上がれない。

僕たち仲良し三人組。

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