平成20年3月20〜23日

4次強化合宿・木島平村

やまびこの丘クロスカントリーコースにて、左から進藤、清水、野尻、原田、三浦各選手

春はやっぱり木島平

 高校生を中心とした合宿を木島平村やまびこの丘クロスカントリーコースで実施しました。今回は、レースもタイムトライアルもない、選手にとっては開放的な練習メニューとしました。高校生の場合、1月から関東大会、高校総体、国体と試合が続くため、肉体的にも精神的にも疲労して、3月になると元気のなくなる選手が見うけられました。そこで、春の陽光をたっぷり受けて、陽春の心地よさを全身で感じながら、ここで心身ともにリフレッシュして、スキーの楽しさを今一度実感してみたいと思います。
 木島平クロスカントリーコースは自然が豊かで眺望が良く、コース幅に余裕があるため他の選手をあまり気にせず走ることができ、そのうえコース整備は万全で、 初心者を含む合宿には最適です。森と語らいながら走るからクロスカントリースキーと言うのです。春はやっぱり、木島平ですね。

広瀬コーチのファミリーも参加
清水鉄平選手を追う進藤真樹選手
すばらしい眺望
広瀬コーチのファミリーも参加
先輩について行くぞ〜。
景色も私たちもきれい?

 

大切な言葉

 私たちコーチは、言葉を大切にします。スキー技術は、コーチがいくら頭の中にいいイメージを思い描いても、それを言葉で表現できなければ、選手には伝わりません。しかし、コーチの持っているイメージを、選手に具体的な形として伝えることは、実は非常に難しいのです。時に、とんでもない勘違いをされてしまい、指導者として猛反省することもよくあります。それでもコーチは、言葉でもって理解させることに努力しています。
 日常生活でも、言葉が、人と人とのコミュニケーションにおいて、重要な役割を果たします。「言わなくても、わかるだろう。」と思っていると、実は全然わかっていなくて、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。
 合宿は、個々の選手の競技力の向上を目的とする他に、コミュニケーション能力を高める場でもあります。選手と選手、選手とコーチとの間に、信頼関係がなければ、競技力の向上にはつながりません。そのために、人とのコミュニケーションを活発に行いましょう。自分の持っている情報を正確に相手に伝えること、これはコーチングにおいてもとても重要なことなのです。
 では、コミュニケーションを活発にするには、どうしたらよいか。それは簡単です。まず、大きな声で挨拶をしましょう。人と出会ったとき、朝起きたとき、食事のとき、練習の始まるとき、そして終わるとき、はっきりと相手に伝わる声で、挨拶をしましょう。すべては挨拶から始まります。 これがちゃんとできれば、もう皆さんは立派な競技者です。  

コーチの説明、理解できるかな。
左原田、右三浦
ここから下りよ〜。
コーチの説明、理解できるかな。
スキーって、意外と簡単ね。
さあ、みんな、集まって〜。ここから下りよ。

 

トップ選手も初心者も、いっしょに練習する。

 山梨県スキー連盟の合宿では、トップ選手も初心者もいっしょに練習します。これは当連盟の方針です。
  アップとダウン、そして体操は全員そろって行います。トップ選手は、初心者のいる前でも全力で走り込みます。その気迫に初心者は圧倒されることもしばしばあります。しかし、トップ選手がどこまで自分を追い込んだ練習をするかを目の当たりにすることが、初心者にはいい勉強になります。また、トップ選手は、時々初心者の指導をすることにより、人間的に成長していきます。
 実は、意図的にこのような合宿形態にしたのではなく、自然にこうなっちゃたんです。でも、いまのところ支障は全くありません。当面はこのような練習スタイルでいいのかなと、思っています。  (中安強化コーチ)


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