国民体育大会冬季大会スキー競技会

ノルディック競技 報告

山梨県スキー連盟競技本部ノルディック部

2006年 尾瀬国体

第61回国民体育大会冬季大会スキー競技会

平成18年2月19日〜22日・群馬県片品村 水芭蕉クロスカントリーコース

第61回冬季国体 尾瀬国体 クロスカントリー山梨県代表

工藤直樹選手(成年男子C)9位、 小川壮太選手(成年男子B)11位
健闘するも入賞を逃す
成年男子リレーはひとつ順位をあげて18位
女子リレーは5年振りの参加だったが・・・

2月17日(金)
 午前7時30分、甲府市緑ヶ丘スポーツ公園を大型バスで出発。佐久経由で午後1時片品村到着。今回は宿舎から歩いて競技会場まで行くことができ、選手は自分のスケジュールで行動できるので、精神的に楽だ。
2月18日(土)
 関東高校大会でコースはすでに試走済なので、午前、午後とも軽い練習で終わらせる。午後2時30分より片品小学校体育館で監督会議が行われ、園部監督と中安監督が出席する。今回は国体では珍しく5kmコース周回となる。コース幅が狭い箇所があるため、監督コーチも立入禁止区域があるとのこと。
2月19日(日)
 片品中学校にて、開会式が開催される。開会式前のアトラクションにおいてジャンケン大会があり、クロスカントリー少年女子の野本かおり選手が見事優勝する。賞品は大会マスコット「ゆうまちゃん」のぬいぐるみ。しかし、優勝決定戦で負けた小学生が悲しそうに見ていたので、野本選手は賞品をその小学生にゆずっていた。お互い良い思い出として記憶に残して欲しい。
  山梨県選手団の旗手は、昨年入賞した成年男子Bの小川選手が務める。天候に恵まれ、春のように暖かな陽気の中での入場行進であった。

山梨県選手団結団式
ジャンケン大会優勝!野本選手
左から小川選手、プラカードは星野さん、井口副団長、秋山団長、中安監督、藤原ドクター
山梨県結団壮行式、旗手は小川選手

開会式のアトラクション、ジャンケン大会で
野本選手みごと優勝!

開会式(片品村片品中学校にて)

2月20日(月)
 【少年男子 10kmクラシカル】
  今回国体初出場の清水鉄平選手(北杜高校3年)が目標であった100位以内に入り、91位となった。少年男子で100位以内に入ったのは1998年の岩手国体の加藤淳一選手の92位以来8年振りである。清水選手は1月の関東高校大会においても9位入賞しており、今シーズンは絶好調であった。大学進学後も競技を続けるので、将来有望な選手だ。
【成年男子A 10kmクラシカル】
 神宮司裕也選手(山梨学院大学4年)が79位。目標の65位には届かなかった。高校時代から関東高校大会で慣れ親しんだコースであったが、それを有利に生かすことはできなかった。
【成年男子B 10kmクラシカル】
 小川壮太選手(山梨市立日下部小学校教員)が昨年の8位入賞に引き続き、今年も連続優勝を狙ったが、11位であった。今年の成年男子Bは例年になくハイレベルな戦いであった。前半の5kmの時点では15位であったが、後半追い上げて11位まであがったが、今一歩入賞には及ばなかった。全国の壁の厚さを思い知った。これからは制約された時間の中で、いかに質の高い練習を行うかが課題であろう。
 町貴仁選手(ツル虎ノ門外科リハビリテーション病院)は、今季好調であったので、20位以内という目標を持って臨んだが、32位であった。練習環境、私生活とも今年は恵まれており、今後が楽しみだ。
【成年男子C 5kmクラシカル】
 工藤直樹選手(工藤設計)が昨年と同じく9位と健闘したが、残念ながら今年も入賞は成らなかった。第58回の名寄国体では17位、第59回の山形国体では12位、第60回の岩手国体では9位と記録は伸び続けている。42歳という肉体に、年齢的な衰えはない。しかし彼の悲願はまた1年、先送りされた。

少年男子10キロ、清水鉄平選手
成年男子10キロ、神宮司裕也選手スター
がんばれ!山梨、町貴仁選手
少年男子10km、清水選手
本成年男子A10km、神宮司選手
成年男子B10km、町選手
ゴール後の町選手と小川選手
成年男子B10キロ、小川壮太選手
成年男子C5キロ、工藤直樹選手
ゴール直後の小川選手と町選手
成年男子B10km、小川選手と奥さん
成年男子C5km、ゴール後の工藤選手
【少年女子 5kmクラシカル】 
 小高佑季子選手(山梨学院大学附属高校2年)が60位、野本かおり選手(日本3年)が66位、谷戸綾奈選手(東海大学甲府高校2年)が68位、神宮司奈央選手(山梨学院大学附属高校2年)が69位であった。予想外の成績であった。この結果を真摯に受け止め、今後の少年女子の強化計画を見直したい。
少年女子5キロ、谷戸綾奈選手スタート
少年女子5キロ、小高佑季子選手ラストスパート
少年女子5キロ、神宮司奈央選手ゴール
少年女子5km、谷戸選手スタート
少年女子5km、小高選手ラストスパート
少年女子5km、神宮司選手ゴール
2月21日(火)
【女子リレー 5kmフリー×4】 
 5年前の飯山国体以来5年振りに女子リレーに出場した。補欠なしの4人のエントリーで、しかも4人とも少年女子という、ぎりぎりの選択での参加であった。
 1走の小高選手は、前日の個人クラシカルのタイムでは、1走の中で16位だが、リレーでは17位で2走へタッチする。2走野本選手、3走谷戸選手、4走神宮司選手とも、さらに差をあけられて、17位のままゴールとなった。しかし、群馬県の競技役員の方々は最後までやさしかった。繰り上げ出走にすることもなく、盛大な拍手の中で最終走者を迎えてくれた。
 これまで、山梨はフリー走法の方が得意で、フリー走法で競うリレーでは、個人クラシカルのタイムから予測される順位よりもよい結果を残してきたが、今回はまったく逆の結果が出た。過去の成功経験に固執しすぎてしまったようだ。
 湿った重い雪でもフリー走法に耐えられる基礎体力の養成と、レースにおける集中力とモチベーションの維持が今後の課題であろう。
女子リレー1走小高選手
女子リレー2走野本選手
女子リレー3走谷戸選手
女子リレー、1走 小高選手
女子リレー、2走 野本選手
女子リレー、3走 谷戸選手
女子リレー4走神宮司選手
成年男子リレー、スタート
成年男子リレー1走工藤選手
女子リレー、4走 神宮司選手
成年男子リレー、スタート
成年男子リレー1走、工藤選手
2月22日(水)
【成年男子リレー 10kmフリー×4】
 今年の成年男子リレーは、補欠なしの4名のエントリーとなった。第58回の名寄国体では22位、第59回の山形国体では20位、第60回の岩手国体では19位と、成年男子リレーは着実に順位を上げてきている。しかし、今回は真明選手がメンバーから抜けたので苦戦が予想された。 
 1走は工藤選手、成年Cの選手が1走を走るのは異例の抜擢であるが、1走からレースの波に乗るためには、ベテラン工藤選手の熟練したテクニックが必要であった。
 工藤選手は冷静なレース運びで、兵庫県についで21位で帰ってくる。中継ゾーンでコースを間違えて10秒ほどタイムをロスしたが、結果的には順位に影響を与えなかった。
 2走の小川選手はエースの揃う2走区間で15位の快走をみせ、愛知県を抜いて20位となる。3走町選手は順位は変わらず20位であったが、前を行く神奈川県との差を40秒短縮して帰ってきた。
 アンカーの神宮司選手は5km地点で神奈川県、広島県を抜いて18位となる。あと残り5kmで前を行く兵庫県を抜いて17位となるかどうか微妙なところであったが、兵庫県との差を8秒短縮して、兵庫県に次いで18位でゴールした。アンカーの福井県、兵庫県、山梨県、愛知県、東京都は、最初から最後まで抜きつ抜かれつのデッドヒートであった。この激戦の中で最後まで諦めずに力走した神宮司選手の健闘を称えたい。 (成年男子監督 中安正議)
成年男子リレー2走小川選手
成年男子リレー3走町選手
成年男子リレー4走神宮司選手
成年男子リレー2走、小川選手
成年男子リレー3走、町選手
成年男子リレー4走、神宮司選手
競い合う4走の集団
18位でゴールする神宮司選手
清水鉄平選手、やったね。
競り合いが続く4走集団
18位でゴールする神宮司選手
今回は目標達成、鉄平選手

第60回国民体育大会冬季大会スキー競技会 クロスカントリースキー競技

山梨県代表

中安正議
園部和義 清水鉄平 神宮司裕也 小川壮太 町貴仁
男子監督
中安 正議
山梨県庁
女子監督
園部 和義
東海大甲府高校

少年男子
清水 鉄平
北杜高校

成年男子A
神宮司 裕也
山梨学院大学
成年男子B
小川 壮太
山梨市立日下部小学校
成年男子B
町 貴仁
ツル虎ノ門外科
工藤直樹
小高佑季子
野本かおり
谷戸綾奈
神宮司奈央
大場崇史
成年男子C
工藤 直樹
工藤設計
少年女子
小高 佑季子
山梨学院大附属高校
少年女子
野本 かおり
日大明誠高校
少年女子
谷戸 綾奈
東海大甲府高校
少年女子
神宮司 奈央
山梨学院大附属高校
コーチ
大場 崇史
山梨学院大学

尾瀬国体山梨県勢の記録(ノルディック)

クロスカントリー男子監督
中安 正議
山梨県森林環境部県有林課
クロスカントリー女子監督
園部 和義
東海大学甲府高等学校教諭
クロスカントリーコーチ
大場 崇史
山梨学院大学

ノルディック(クロスカントリー)

月 日
種 目
選手氏名
所 属
記 録
順 位

2006/2/20

少年男子
10kmクラシカル
清水 鉄平
北杜高校
34分05秒2
91/126
成年男子A
10kmクラシカル
神宮司裕也
山梨学院大学

33分46秒2

79/95
成年男子B
10kmクラシカル
小川 壮太
山梨市立日下部小学校教諭

31分46秒5

11/35
町 貴仁
ツル虎ノ門外科 リハビリテーション病院
35分25秒7
32/35
成年男子C
5kmクラシカル
工藤 直樹
工藤設計
15分35秒5 
9/52
少年女子
5kmクラシカル
小高佑季子
山梨学院大学附属高校
22分10秒1
60/69
野本かおり
日本大学明誠高校
24分16秒0
66/69
谷戸 綾奈
東海大学甲府高校
25分29秒4
68/69
神宮司奈央
山梨学院大学附属高校
26分23秒1
69/69
200/2/21

女子リレー
5km×4 フリー

 1走  小高 佑季子  
23分02秒8
17/17
 2走  野本 かおり  
25分59秒6
17/17
 3走  谷戸 綾奈
26分59秒6
17/17
 4走  神宮司 奈央  
28分43秒7
17/17
合       計
1時間44分45秒7 
17/17
2006/2/22

成年男子リレー
10km×4 フリー

 1走  工藤 直樹
35分03秒4
21/24
 2走  小川 壮太  
36分03秒7
15/24
 3走  町 貴仁
39分55秒8
19/24
 4走  神宮司 裕也  
39分32秒2
17/24
合       計
2時間30分35秒4 
18/24

公式記録・総合成績
第61回国民体育大会冬季大会スキー競技会 尾瀬国体のームページへ   http://www.pref.gunma.jp/kyoi/kokutai/kekka.htm

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