平成12年6月10日〜11日

立 山 合 宿

北アルプス立山合宿

 6月10日午前7時30分、八ヶ岳PAに選手9名コーチ4名が分乗した3台の車が集結し、一路北アルプス立山へ向かう。安房トンネルを抜け立山駅に午前11時10分に到着。そこよりケーブルカーと高原バスを乗り継ぎ、午後1時に積雪4mの天狗平山荘に到着する。

 山荘でラーメンライスの昼食を摂った後、午後2時30分から午後4時30分まで、スノーモービルでカッターの入ったコースで、クラシカル走の基礎練習を行う。山荘には全日本チームと新潟県チームが合宿に入っており、日本のトップクラスの選手国見岳目指しての滑りをまじかで見ることができた。雪質はザラメ雪なので、ワックスの選択には困らない。

 シーズンオフのトレーニングでは、雄大な北アルプスの景色を眺める余裕を持って走りたい。心拍数も140以下で1時間以上は継続して走ってもらいたい。今回のように雪質が柔らかいときは、グリップワックスは長めに塗った方が良い。それでもスリップするときは、腕力で強引に登ってしまおう。コントレはアルペンルートを3kmジョギング。標高2300mでのランニングはなんとなく息苦しい。  

 夕食後、約1時間、元長野オリンピック日本代表コーチ、現在同和鉱業(株)スキークラブのコーチである佐藤純一氏にワックシング講習を受ける。ガリウムワックスの特性や、今年の国体で1,2位を獲った同クラブ選手のワックスの秘策について教えていただいた。  

 翌日は標高2621mの国見岳までクロカンの板を履いたまま一気に登る。霧のため視界は150mほどで、山頂の方向がわからない。斜面は徐々に急になりジグザグ登行で進む。このような不安定な地形では、スキーが体の一部になっている選手とそうでない選手では大きな差がつく。天狗平山荘から約2時間で全員登頂に成功する。下りは、転倒しないように慎重に下る。3名ほど選手が滑落したが途中で止めることができた。緩斜面に入ってからは、選手は思い思いのコースを取って天狗平山荘に到着する。存分に大自然と雪にたわむれることができた。  国見岳山頂にて

 午後の練習では、コースに入ってフォームの再チェックをする。シーズンオフに行うメンテナンス作業はひじょうに重要である。今回の合宿を刺激として、シーズンに向けて意欲的に練習に取り組んでもらいたい。

 午後3時5分のバスに乗り込み帰路に向かう。甲府には午後10時40分に着く。スキーは楽しい。

 

お世話になった天狗平山荘のホームページはこちらです。
同和鉱業スキークラブのホームページはこちらです。

 


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