平成19年6月8日〜10日

立山合宿・北アルプス立山天狗平

立山天狗平にて

恒例になった立山合宿、今年も楽しく行こう

 毎年6月恒例となった立山合宿を実施しました。富山県出身の野尻選手が、今回は高校生の専属コーチとして参加しました。スキーよりも山登りが趣味の中安競技力向上部長は、天狗平山荘の生活をたっぷり楽しんだようです。
 午前6時に甲府を出発し、安房トンネル経由で立山駅に11時30分に到着。合宿所の天狗平山荘には午後1時30分には到着し、すぐに天狗平のクロスカントリーコースで練習開始。前線の通過で雨となることを覚悟していましたが、何とか天候は持ちこたえました。今回参加の高校生は皆、クロスカントリースキーは初めてでしたが、ローラースキーを経験していたので、スムーズに雪上のスキーに乗ることができました。
 普通、初心者は歩く練習から徐々にダイアゴナルを習得させていくのですが、今回はあえてダブルストックの基礎練習を徹底的に行い、日本人選手に多く見られる腕だけで押すストックワークにならないように、身体全体の力を使ったストックワークの反復練習を行いました。 その結果、合宿3日目には、ダブルストックを見る限りでは、完全に競技者の滑りになっていました。

天狗平の練習コース

バックは剣岳
野尻コーチの指導
コースカッターの入った快適な練習コース
剣岳をバックに
野尻コーチの説明を聞く選手たち
さあ、思い切り身体を動かそう 野尻コーチのワックス講習会 朝食はボリューム満点
さあ、身体を思い切り動かそう 夜はワックス講習会 朝食もボリューム満点

 1日目の夜は、野尻コーチによるワックス講習を行いました。初心者はどうしてもスキーの手入れに時間がかかりますが、はやくワクシングを終えて、ゆっくり休むのも技術です。段取りの良いワクシング技術を身につけてください。
 2日目は、基礎練習に飽きてきたので、室堂までのミニツアーを行いました。行きは順調でしたが、帰りの下りはやはり初心者、滑降練習をしたことのない彼らには、試練の下りとなりました。
 午後は練習に出た直後に強烈な雷雨が襲来し、小屋の近くに落雷がありました。命からがら小屋に逃げ帰りましたが、彼らは疲れているようでも、生命がかかるとああも速く走れるものでしょうか。雨は止む気配がなかったので、小屋のテレビで、練習中に撮影したビデオを見てフォームチェックをしました。また、余った時間は、小屋にいるほかのお客さんも一緒に国体や全日本選手権大会のときに撮影したビデオを見て楽しみました。雨のおかげで、普段の合宿では経験のできないことができました。
 3日目は昨日の午後の休養でみんなしっかりリフレッシュし、集中したトレーニングができました。この雪の感覚を忘れないようにして、12月までの陸トレを頑張って欲しいと思います。
                                   (中安強化コーチ)

夕方の天狗平 雪の大谷 室道にて
この元気、練習にも使ってよ 雪の大谷、巨大雪壁 室道で記念撮影

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