平成18年1月5日〜9日

4次強化合宿・木島平村・山ノ内町

木島平やまびこクロスカントリーコース

目標を設定し、そこから逆算して計画を立てる。 

 長野県山ノ内町の民宿竜王荘で1月5日から8日までの期間で、指導者1名、選手14名、合計15名によって合宿を行った。大雪警報が発令され、災害救助法が適用される中で合宿は行われたが、無事に終わることができた。
 木島平やまびこクロスカントリーコースは降りしきる豪雪により、コースの中のレーンがすぐに埋まってしまう。6日の恒例の1.5kmのレペテーショントレーニングでは、成年男子グループの迫力に高校生は圧倒される。国体で1ケタの順位に入る選手の集中力は凄まじい。
 午後は自由練習。初心者も5kmコースを廻り、滑る快感を十分に味わってもらう。ところで、豪雪のため、いつもと景色が違う。地形が変わってしまったようだ。
 7日は午前はクラシカルテクニックによるタイムレース、午後はフリーテクニックによるパシュートのタイムレース。県高校総体、国体予選に向けて、選手各人は自分の肉体の仕上がり具合を最終チェックする。 体調不良による棄権者が多かったことは残念であった。体調管理は選手の基本である。合宿中の体調不良はなぜか伝染するから要注意だ。
  予選で体調を崩す選手は、本番でも失敗する場合が多い。だから、予選の順位は厳粛に受け止めたい。トップアスリートは体調を崩さない・・・わけではない。多少のアクシデントがあっても、人に気付かれないようにリカバリーする能力が長けているのだ。人間とは必ずミスをする。そのミスをいかに最小限に食い止めて、いかに早く修復して次につなげるかが重要なのだ。
 さて、前半のクラシカルよりも後半のフリーの方が、 10kmで3分ほど遅い。このことからして、当日の天候状況は想像がつくであろう。しかし、このような天候でも、大会が行われることは日常茶飯事である。どんな状況にも対応できる技術、そして精神力をしっかりと身に付けて欲しい。
 8日は、成年男子は残って練習を継続する。高校生は直接、県高校総体会場である山梨県の大泉清里スキー場へ向かう。長野県は記録的大雪なのに、山梨県にはうそのように雪がない。例年雪のあるコースにも雪がない。長野の雪を分けてもらいたい心境であった。

 さあ、選手諸君。5年後、10年後、自分がどのような選手になりたいか、想像してみよう。そして、しっかりと目標設定ができたら、そこから現在まで逆算して計画を立ててみよう。すると、今やらなければならないことが、見えてくるはずだ。昨年より良い成績を出したいのなら、昨年と同じ練習をしてもだめなことはわかるだろう。ただ漠然と頑張るのではなく、細かく設定した課題を期間を決めて、1つずつクリアしていくことがポイントだ。これは受験勉強と要領は同じだ。文武両道を極めることを願ってやまない。 (中安強化コーチ)

やまびこクロスカントリーコース

神宮司選手
初心者もコースを廻る
過酷なスピード練習
今季好調の神宮司選手
初心者もコースを1周しました
今年は異常に雪が多い ワックシングルームにて 朝の準備体操
今年は雪が異常に多いな。 スキーのチューンナップは入念に。鉄平選手。 朝の準備体操
暗いうちからコントレです
吹雪の中でタイムレースは始まった
豪雪の竜王荘
暗いうちから練習は始まる
吹雪の中でタイムレースは始まった。
豪雪に見舞われた竜王荘

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