２月２２日、工藤選手（富士吉田スキー連盟）が１２位に入った。工藤選手は今年４０歳で成年Ｃでもベテランの域に入るが、昨年の１７位からさらに順位をあげて、自己最高成績を残した。
　 ８位入賞まであと24秒４及ばなかったが、彼としては完璧なレースであった。４０歳を過ぎてもさらに進化し続ける彼の肉体は、常日頃から摂生した選手生活の積み重ねによるものだろう。
　少年女子では、佐藤選手（山梨学院大附属高校２年）が６９位、菱山選手（山梨学院大附属高校３年）が７０位であった。 斉藤選手（帝京第三高校３年）は１２２位だった。
　今大会のコースは下りの難度が高く、転倒してのロスタイムは後半に大きな負担となってしまう。雪質は不安定で、グリップワックスの選定に苦労した。

　２月２３日、天候雪、強風。横断幕はほとんどが吹き飛ばされ、選手用テントは撤収された。倉庫のわずかなスペースを確保して、なんとか選手の居場所ができた。昨日に続き、グリップワックスの選定は微妙だ。
　 成年男子Ａ、小川選手（山梨南中教）が４５位、真明選手（富士吉田スキー連盟）が８０位、神宮司選手（山梨学院大学）が９７位だった。小川選手はよく健闘し、昨年の６１位から４５位に順位を上げた。
　成年男子Ｂの 町選手（ツル虎ノ門外科）が３６位に入った。彼は後半にスパートできるタイプなので、リレーが楽しみだ。

　２月２４日、曇り。時々薄日が差す。リレーの最中に晴れるか晴れないかでワックスの種類は大きく異なる。スタッフは大いに悩む。
　成年男子リレー、結果は、２６チーム中２０位。昨年より２番順位を上げ、目標の２０位以内に入った。昨年苦汁を嘗めさせられた岐阜県、茨城県に勝ち、西の強豪鳥取県に３．1秒差で勝てたのが最大の収穫であった。
　３年前の飯山国体のとき、７年振りに少年男子リレーチームを編成して出場したが、最下位に終わり、翌年の妙高国体でも最下位。最下位が山梨の指定席になりかけたが、昨年、５年振りに成年男子リレーに出場し、遂に最下位を脱出し、今年は２０位まで順位を上げた。
　１走の真明選手はフリーの得意な選手で、期待に応えてくれた。今回は１走にエース級の選手を持ってくる県が多かった。１走２６人中、個人クラシカルのタイムでは真明選手は最下位であったが、走って見ると２人抜いて２４位で帰ってきた。２走小川選手は区間１６位の快走で、３人抜いて２１位で３走工藤選手にタッチした。工藤選手は鳥取県を抜いて、１９位の岡山県に１３秒まで迫って４走町選手に２０位でタッチする。
　今回の山梨県のスキーはワックスが大成功で、よく滑る。アンカーの町選手は５ｋｍまで岡山との差を詰めていたが、後半振り切られる。ラスト１ｋｍでは予想していなかった鳥取県のアンカーに追いつかれ、後ろにぴたりとマークされた。このような展開になると９割がたラストの直線で逆転されるのだが、ここからが町選手の本領発揮で、遂に３秒差で逃げ切った。ゴールした町選手は、倒れたまま動けなかった。
　よくやったぞ！成年男子諸君。　　　　　　　　　　　　（中安監督）

コーチ
佐藤　勝紀
山梨郵便局

2004/2/22

少年女子
５kmクラシカル

２６分０３秒９

２６分０４秒６