国民体育大会冬季大会スキー競技会

ノルディック競技 報告

山梨県スキー連盟競技本部ノルディック委員会

2002年 にいがた妙高国体

第57回国民体育大会冬季大会スキー競技会

平成14年2月20日〜23日・新潟県中頚城郡妙高高原町クロスカントリーコース

にいがた妙高国体山梨県選手団

 2月17日、クロスカントリーチームが現地入りする。午後は自由練習とし、コースをしっかりと頭の中に焼き付ける。今回のコースは6km地点までは登り,そこからの後半はほとんど下りという個性的なコースで、前半の登りでのペース配分が勝敗のポイントとなる。また,後半の長い下りは、滑降技術が大きなタイム差となって現れることが予想される。
 2月18日、強い降雪の一日となる。午前中タイムトライアルを行い、体調の最終確認を行う。午後は自由練習。
 2月19日、午前中、選手は自由練習、監督コーチはワックステスト。午後は、町民体育センターにて監督会議に出席する。特に今年からのルール改正についてTDから詳細な説明があった。
 2月20日、快晴の妙高中学校グラウンドにて開会式。山梨県選手団旗手をクロスカントリー成年男子Aの真明剛士選手(富士吉田スキー連盟)が堂々務める。真明選手は県選手権二連覇の実績を持ち、今大会への期待は大きい。
 2月21日、午前は少年男子10kmクラシカル。予想通りの湿雪である。植田憲司選手(山梨学院大附属高校3年)、本原一樹選手(帝京第三高校3年)、栗原良彰選手(日大明誠高校3年)、神宮司裕也選手(山梨学院大附属高校3年)、米山潤一選手(甲府工業高校3年)の順にスタート。これは県予選会の成績順であるが、ゴールしてみると、神宮司選手が118位、本原選手が120位、米山選手が123位、植田選手が133位、栗原選手が136位で、順位が入れ替わる。特に今回国体初出場、身長187cmの大柄な本原選手が好調であった。中学1年からスキーを続けてきて、高校3年になってやっと開花した、大器晩成型の選手だ。
 神宮司選手は安定した力を発揮したが、他の選手は大会によって浮き沈みが激しい。関東大会7位入賞の米山選手は今回腰痛の悪化もあり、不調のようだ。
 午後は、少年女子・成年女子5kmクラシカル。山梨県からはただひとりの女子選手、佐藤史香選手(山梨学院大附属高校2年)が出場する。1km地点の登りでは選手が団子状態となり、なかなかレーンに入ることができず苦労したが、68位でのまずまずのゴール。ゴール後の彼女の笑顔が爽やかだった。
 2月22日、成年男子A・B10km、成年男子C5kmクラシカル。雪質は慣れた湿雪なので、ワックスの選定は悩まない。成年男子Aに、真明剛士選手(富士吉田スキー連盟)、斉藤元気選手(帝京大学)の2名が出場。このふたりは高校2年生のときからいっしょに国体に出場しているライバル関係。今年は真明選手の方が調子が良いらしい。前半の登りではふたりとも積極的に飛ばす。が、6km地点からの下りで失速してゆく。真明選手100位、斉藤選手104位。昨年の成年男子Aの富岡選手の90位を上回ることはできなかった。
 2月23日、大会最終日、リレーの日である。山梨県は少年男子1チームのみの出場である。昨年18位まで順位を上げた女子リレーチームは、残念ながら今年は組めなかった。長年重点的に強化してきた女子チームが出場できないことはひじょうに残念である。選手人口の拡大が本県にとっては急務である。
 少年男子リレーのオーダーは当初考えていたものとは大きく変わった。4走でおそらく下位数チームの競り合いになることが予想されたので、4走にエースの神宮司選手を起用する。1走には、昨年まで陸上競技の400mハードルの選手であった米山選手を配置し、そのスピードに賭けた。
 1走のスタートでは米山選手はまずまずの位置につけたが、3km地点で最下位となる。スタート直後に腰にアクシデントが起きたらしい。ゴール後自力で歩くことができない。2走の本原選手は今日も絶好調。メンバー4人の中では一番良いタイムで走る。しかし、依然順位は変わらない。3走の植田選手、全力を出し切るが、前を行くチームとの差は6分差まで広がる。4走の神宮司選手は孤独なひとり旅となるが、差を4分4秒まで短縮して帰ってきた。しかし、順位は最初から最後まで23位であった。
 昨年のながの飯山国体で、山梨県少年男子リレーチームは7年ぶりに編成することができたが、その後2年連続最下位に終わった。しかし、少年の選手は成年に移行しつつあり、男子選手の層は確実に厚くなってきている。 長期的な視野に立って、あせらず地道に選手強化に努めてゆきたい。

開会式にて
栗原良彰選手
佐藤史香選手
開会式にて 旗手は真明選手(クロスカントリー)
力走する栗原選手(少年男子)
懸命にくいさがる佐藤選手(少年女子)
斉藤元気選手
真明剛士選手
米山潤一選手
急坂にさしかかる斉藤選手(成年男子A)
腕をまくって気合の入った真明選手(成年男子A)
少年男子リレー1走米山選手(甲府工業高校)
本原一樹選手
植田憲司選手
神宮司裕也選手
少年男子リレー2走本原選手(帝京第三高校)
少年男子リレー3走植田選手(山梨学院高校)
少年男子リレー4走神宮司選手(山梨学院高校)

第57回国民体育大会冬季大会スキー競技会 クロスカントリースキー競技

山梨県代表

監督 中安正議
コーチ 小林里奈
監督 中安 正議 (山梨県庁)
コーチ 小林 里奈 (社会福祉法人壽の家)
成年男子A 真明剛士 成年男子A 斉藤元気 少年男子 神宮司裕也 少年男子 本原一樹
成年男子A 真明 剛士
(富士吉田スキー連盟)
成年男子A 斉藤 元気
(帝京大学)
少年男子 神宮司裕也
(山梨学院大学附属高校)
少年男子 本原 一樹
(帝京第三高校)
少年男子 米山潤一 少年男子 植田憲司 少年男子 栗原良彰 少年女子 佐藤史香
少年男子 米山 潤一
(甲府工業高校)
少年男子 植田 憲司
(山梨学院大学附属高校)
少年男子 栗原 良彰
(日大明誠高校)
少年女子 佐藤 史香
(山梨学院大学附属高校)

にいがた妙高国体山梨県勢の記録(ノルディック)

クロスカントリー 監督
中安 正議
山梨県庁
クロスカントリーコーチ
小林 里奈
社会福祉法人壽の家
クロスカントリーコーチ
市村 和史
北海道東海大学

ノルディック(クロスカントリー)

月 日
種 目
選手氏名
所 属
記 録
順 位

2002/2/21

少年男子

10kmクラシカル

神宮司 裕也 山梨学院大附属高校

34分39秒1

118/142
本原 一樹 帝京第三高校
35分07秒4
120/142
米山 潤一 甲府工業高校
35分31秒1
123/142
植田 憲司 山梨学院大附属高校
38分01秒1
133/142
栗原 良彰 日大明誠高校
39分15秒6
136/142

少年女子
5kmクラシカル

佐藤 史香 山梨学院大附属高校
23分47秒5
68/77
2002/2/22
成年男子A
10kmクラシカル
真明 剛士 日本大学
36分04秒8
100/112
斉藤 元気 帝京大学
36分47秒1
104/112
2002/2/23
少年男子リレー
10km×4 フリー
1走 米山潤一 2走 本原一樹
3走 植田憲司 4走 神宮司裕也
2時間20分38秒9
23/23

公式記録・総合成績
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